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2022.06.13#地域連携

大学生による 聞き書き本制作講座 開催

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玉木千賀子先生のゼミ生が毎年取り組んでいる『聞き書き本』活動、今年は福祉文化学科の学生さんに活動対象者を広げることになり、先週の土曜日(6月11日)に第一回目の講座が開催されました。

「他者を理解するためには、その人の語りにじっくりと耳を傾けなければならない。」この点を体験的に学ぶことを目標に取り組んできた玉木ゼミの学生による聞き書き本の制作は、今年で6年目を迎えます。これまでの活動を通して、他者(語り手の方)を深く理解するだけでなく、地域の歴史や文化の理解、高齢者の方々との交流、新たなボランティアの立ち上げなど、当初の目標を超えた学びや取り組みが生まれました。
沖縄が日本に復帰して50年を迎えた今年度は、米国統治下の生活や日本復帰の体験を中心に語っていただいた内容を本にまとめます。
また、今回は県内外で聞き書きに取り組んでいる方々の協力を得て、学生の皆さんに聞き書きや本の制作についての理解を深めてもらうために講座も開催の運びとなりました。

この日は、兵庫県から酒井成美さんをお招きして、2時間の講座を開講、玉木ゼミを含めて約20名の学生たちが参加しました。診療所に勤める酒井さんは、利用者のお話しを聞く活動を10年ほど前にスタートし、全国の聞き書きを学ぶ会にも所属しているかたです。沖縄戦体験者にお話を聞く活動も行っている酒井さん、玉木ゼミの活動をマスコミ報道で知り、なにか力になれればと、今回の講座でも講師を務めていただくことになりました。

参加した学生たちは、聞き書きの意義や手法についての話に、これからの活動に多くのヒントを得たようでした。この講座は全3回の開催予定で、今後は実際に語りての方をお招きし、文字起こしをしたり実際に本にする具体的なやり方を身に付けるほか、完成した本の好評なども行っていく予定です。

酒井成美さん

兵庫県尼崎市ひまわり医療生活協同組合田島診療所に勤務し、事務部門統括の業務に従事。約10年前から所属組織のサークル活用のひとつとして診療所の患者さん、そのご家族の聞き書きに取り組んでいる。