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2023.06.20#その他

ピカリと輝く沖大生!(58)特攻隊だった祖父について調べ自分のルーツを探求(福祉文化学科4年次 河辺菜々子さん)

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ピカリと輝く沖大生!(58)

夢に向かってがんばっている学生を紹介する『ピカリと輝く沖大生!』企画。58回目は福祉文化学科健康スポーツ福祉専攻4年次の河辺菜々子さんをご紹介します。

河辺さんは、太平洋戦争当時、祖父が航空特攻隊であったことを知り戦争体験者の人生とその家族の戦後について興味を持っていて、祖父のことを文章にまとめ、書籍化を目指して現在、頑張っています。沖縄戦が終結して今年で78年、今週金曜日には慰霊の日を迎えます。慰霊の日を前に、河辺さんにお話しを伺いました。

福祉文化学科4年次 河辺菜々子さん(神奈川県出身)

戦争や特攻隊だったおじいさんについて調べてみたいと思ったきっかけなど教えてください。

幼少期から父が戦争のことについて話してくれたり、映画を見せてくれたり、実際に見学するために沖縄にもよく連れて来てくれました。戦争体験者の方のお話も伺う機会も多くありました。平和記念公園やひめゆりの塔、集団自決があった読谷のガマやあまり知られていない戦争遺跡についても小さい頃から興味関心があり、家族で来ていました。家族で戦争について学び深めてきたことから、大学でも沖縄戦について学べたらと思って、沖縄大学への進学を決めました。

大学では戦争関連の講義を履修し、そして慰霊の日等は友人と平和の礎等を訪れたりしています。昨年7月に鹿児島の知覧に行き、資料館等を見学しました。知覧は陸軍の特攻隊基地だったので、空軍に所属していた祖父は茨木の基地から台湾の基地へと派遣されたようなので、直接祖父のことに繋がる資料があるわけではなかったのですが、特攻隊について知りたくて行きました。祖父のことを調べてみようと思ったのは、これといったきっかけがあったわけではありません。沖縄の大学に進学し、この地だからこそ、調べたいと思い立ったんだと思います。

現在は、どのような活動をしているのですか

知覧に行った後から、祖父のことを文章にまとめたいと思うようになりました。卒業までに書籍化し、戦争についてや命の大切さを伝える本が出せないかと活動しています。特攻隊について詳しく調べている方に話を伺ったりもしています。

祖父は特攻隊として出陣しなかったので、今、私の命が繋がっています。小学生のときの私は、特攻隊なのに生き残った祖父はどんな思いで終戦を迎えたのか、死ななかったことを恥じる気持ちがあったのではないかと思っていたのですが、ただただ祖父は生きたかったんだと思うんです。そして今は、祖父が生きてくれたこと、そして私にと命を繋げてくれたことがとても大事なことではないかと思っています。なので、戦争の悲惨さはもちろんですが、祖父が生き延びたおかげで、命が繋がり、今の時代で私がひとに出会えていることの大事さを伝える本が作れたらと考えています。

戦争のことや現在の基地問題、沖縄のことを日本全体のこととして捉えて考える必要があるとも思いますし、ひいては戦争がない世界にできたらなととても思います。

河辺さんが調べているおじいさんのことについては次号広報誌でも紹介予定です。また、「青年期のこころの発達」講義では自己探究と平和を考える機会になればと河辺さんが講義内でお話する予定になっています(7月18日3限)。