7月18日、「沖縄大学論」のゲスト講師に琉球朝日放送編成局長で沖縄大学同窓会長も務めておられる棚原勝也氏をお招きしました。

沖縄大学論は沖大出身の社会人（企業、NPO、大学教職員等）や多様な学びの意義付けを行える実務家など、毎回ゲスト講師を招聘して開講しています。地域で活躍するゲスト講師の講義から、学生のキャリア形成のための基礎固めを行うとともに、キャリア形成に向けて多様な視点を獲得できるようになることを目指しています。

棚原氏からは、「君たちと同じ世代の若者が世界を変えようと戦っている」という学生当時の大学の教員の言葉に大きな影響を受けたことや、大学卒業後もその言葉を大事に自分にできることを模索して働いてきたこと、ラジオ沖縄でアナウンサーを務めたのちに、新たな挑戦の場を求めて琉球朝日放送に移籍したことなど、当時のエピソードを交えてお話しいただきました。

長年マスコミで伝える仕事をしてきた経験から、「言葉を大切にすること、聞き方を変えること、姿勢を変えることで相手とのコミュニケーションの質が高まる。言葉を大事にしてほしい」「決着点は決まっている。悪い未来を想像することが大事。そうすることで逆算して考え、悪い未来を回避することができる」など、言葉や想像力の重要性について伝えられました。

講義の最後では、「船は港にいる時、最も安全であるが、それは船が作られた目的ではない」という言葉が紹介され、「人生も船と同じで港にとどまったままでは意味がない。チャンスをつかむには機会を増やすしかない。行動を増やさないとチャンスは訪れない。失敗に敗れる人生を選ぶのか、失敗を糧にして生きていくかは選択することができる。失敗を恐れないでほしい！」とエールが送られました。