ピカリと輝く沖大生!(70)社会を変える力?若者の力が必要!沖縄の課題に向き合って(国際コム3年 中塚静樹さん)
夢に向かってがんばっている学生を紹介する『ピカリと輝く沖大生!』企画。12月22日に開催される米兵の少女暴行事件に抗議する県民大会で国際コミュニケーション学科3年の中塚静樹さんは登壇し5分間のスピーチを行います。京都出身の中塚さんは、大学進学後に知った基地を抱える沖縄の現状について、自分になにができるかと模索しながら研究活動を続けています。そんな中塚さんにお話しを伺いました。
国際コミュニケーション学科3年 中塚静樹さん
沖縄に進学した理由を教えてください
社会問題に以前から関心があり、高校時代は「貧困問題」について興味を持っていたので大学でその課題に挑戦したいなと、日本国内の中でも特に子供の貧困が社会問題と密接に結びついている沖縄で学びたいと思い、進学を決めました。アフリカ地域の貧困の改善や国際交流の勉強をと国際コミュニケーション学科に進学したんですが、沖縄で生活をしてみると身近にある貧困にどのような支援ができるか目を向けていかないといけないなと思い、現在は活動しています。大学入学後は学内に掲示されていたコンソーシアム沖縄のボランティア活動に参加したり、平和ガイドの活動に参加したりしています。
活動してみて、貧困についての課題や感じていることはありますか
こどもの居場所づくりなど、ただ居場所があればよいのではなく、子どものSOSにきちんと気付けるのか、子どもの視点にたった支援ができているのかを考えるようになりました。今年度は琉球弧研究班で「沖縄の青少年における貧困と非行?暴力の関りについて」をテーマにしていますが、これまでの活動からそのテーマに結びつき、研究を進めることになりました。高校時代までは基地問題や沖縄戦を知らなかった私からみると、沖縄のこの異常さに驚きが大きく、沖縄に住み、基地問題を身近に感じ、歴史をさかのぼると沖縄戦も要因となっていて、すべてが貧困や社会問題に繋がっているのではないかと感じています。
県民大会でスピーチすることについて
活動で知り合った人たちとの出会いが、いろいろ繋がって、今回の県民大会へ参加し5分間スピーチする機会をいただけることになりました。女性が主体の会ですが、男性が発言することで、この問題が人権問題であるということに目を向けてもらい、みんなで考えるきっかけになればと思います。また沖縄の不平等を変えていくためにも重要な会だとも思っています。県外出身の私が発言することで、外から見えてくること、日本全体で考えていかないといけないこと、そこを強みにして伝えられたらと思います。一人でも多くの人に届けることができれば嬉しいです。沖縄の不平等を変えていくためには若者の力が必要です。なので多くの若い人たちに、気軽に参加してもらいたいです。
今後について
継続して、沖縄戦や社会問題に目を向けて活動や研究ができればと考えています。いまはまだ自分だけでしか行動できていないので、それを広げることや周りの人の行動に繋がるようなものになるといいなと思っています。将来は沖縄の問題を発信できるような職業を視野にいれて大学最終学年の一年は過ごしていきたいです。