12月16日、沖縄大学国際コミュニケーション学科1年次生を対象とした「問題発見演習Ⅱ」内で、第2回ビブリオバトル大会が開催されました。この大会は、天久大輔先生、天野裕子先生、末吉綾乃先生のゼミの合同企画として行われ、8名の学生が本選に進出し自己の薦める本へ対する熱い想いを3分間という限られた時間で語りました。
緊張感漂う会場では、発表者たちが発表直前に大きく深呼吸をする姿が見られ、緊張を乗り越える姿が印象的でした。発表が始まると、どの学生も堂々とした態度で、自分が選んだ本の魅力を存分に伝え、観客を惹きつけました。発表後には、会場の学生たちから次々と質問が寄せられ、意見交換も活発に行われ、その場は、単なる本の紹介にとどまらず、互いに影響を与え合う知的な交流の場となりました。
発表内容は多岐にわたり、「自分を前向きにする方法」や「周囲の人々の存在の大切さ」など、本を通じて得た学びを自身の生活や考え方にどう活かしているのかが語られました。特に、1位に輝いた仲野そよかさんの発表は、多くの聴衆の心に深く響きました。彼女は、自身のアルバイトでの経験を交えながら、「他人に頼ることの大切さ」を説き、それが自身の選んだ本を通して再認識されたことを語り、この言葉は、仲野さんが持つ本への深い共感と学びを感じさせるものでした。
学生たちは本を媒介にしながら、自身の成長や人生観について熱く語り、観客（学生）もその熱意に引き込まれた様子でした。このビブリオバトルは、単なる本の紹介イベントを超え、学生たちが「本の力」を通じて自己を表現し、成長を共有する場となっています。次回の大会にも、さらなる熱い発表が期待されます。